2021年1月6日文書作成
下水道業界やこれかの社会インフラについて、近未来、市民教育などの観点から焦点を当て私なりに思ったことを書き綴った文章です。ですので現実とかけ離れています。その点ご注意願います。
近未来の日本の下水道、汚水処理は下水(汚水)を外国へ輸出しその地で処理している(または、再生水としている)水資源がない国は、海水を真水に処理するより、汚水を真水に処理するほうが技術も進んでいるし、処理コストが安くなる。※1
※1 海水淡水化プラントコスト1㎥当たり$1.0
https://spc.jst.go.jp/hottopics/0907water/r0907_hirai.html
下水処理費1㎥当たり10円~1000円(自治体により変動)
https://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=26673
なせ、国内で汚水処理しないのか、人材がいない、下水処理場を維持管理する人がいなく人数がそろわない。では、すべてを機械化(IOT、AI、自動化)すればよいではないかと考えるが、それが一向に進まない、20世紀型の日本の企業、機械、電気、メンテナンス等の会社は社内を最適化できていない、いまだに人材で勝負と考えている企業ばかり。
ニーズはどうか、古くから社会見学など市民に理解を求める行動をとってはいたが、いまだに、大多数の市民の理解を得られずにいる「臭い下水処理をわが町に造ってもらっては困る」とそろって口にする。財源もニーズがないので入ってこない。設備等の長寿命化をうたってはいたが、改修工事が追いつかない、どんどんと設備は旧くなり使えなくなっている。最新の設備を建設することもない。
人の意識がないのだ、水は湧いてくる。自然水、川、湖、池沼、古来より日本は水に不自由はなかった。水を必要とする農業がどんどん少なくなり水のことが忘れられている。
水処理技術に至っては
水をきれいにすることに1世紀かけてきたが、海、湖沼の生物の生育にきれいな水は栄養分、ミネラルがなく生物が育たないと言う論文が発表され、途端にそんなにきれいにしなくてもよいとしてしまった。また、市民モニタリング(IOT等を活用した)が海域、河川等に設置されインターネットで個人が見られるようになっている。市民の声として公にアウトプットされ、水質が基準値を超えれば批判の対象となり、対応が難しくなる。福島第一原子力発電所の処理水問題と同じようになり、下水処理場からの放流ができなくなってしまう。行政及び政治的な問題でもある。
人口の減少も上下水道料金の収入減につながる。コロナ問題で水道料金を減免にすることも影響ありだ。
近頃では
2つ以上の下水処理場を合併する広域化が進んでいる。下水処理場がない自治体も出てくる。処理できなければ他の自治体の下水処理場へ処理を依頼することになるのだが、それよりも、下水を外国へ輸出するほうが結果安く済む。
海外の下水処理場は日本の機械、建設メーカーも参入している。東南アジア、中国の奥地、中近東などこれから経済が上昇する国は水も必要になり当然下水量も多くなる。処理場の規模も大きくなり、汚水処理ビジネスも盛んになるかもしれない。また、汚水を出さずにそれを再生し飲料水にするシステムも拡大するだろう。
下水(汚水)を処理して海域、河川等に放流が今までのやり方だったが、昨今では、放流ではなく再生水として使用、または飲料水にまで処理するのが当たり前となっていく。日本は、水に困ってはいないが、他の国では飲み水、工業用水は重要な資源である。こういった国々には「輸出汚水」の需要があるのではないかと思うのだ。
教育も大切だ
下水道施設見学会がある。読者の皆様も一度は小学校のとき校外学習で足を運んだのではないかと思います。
しかし、そこでは、相も変わらずスライドで、処理場の全体像や下水道の歴史、下水が処理場に入ってきて沈殿池、エアレーションタンク、放流と一連の流れと、ガラスの容器に入った下水と処理された水、焦げ茶色の汚泥、あとは微生物の顕微鏡写真、実際に施設を歩くのは比較的きれいにした通路のみ、見学経路があるのだ。
そうではなく、実際に流入した下水の臭いをかいでもらうと下水の臭さに印象が頭へ強烈に残るのではないかと考えます(筆者は実際に小学生たちに最初沈殿池の越流水をすくい臭いをかいでもらったが、みんな興味津々、前の子を押しのけて臭いをかいでくるのだ、みんなキャッキャッ言って「くさ~」と歓声を上げつつ楽しそうだった)小学生低学年では、まだうんこおしっこが大好きなのだ。
こんな熱い応援団がいるのである
こ難しい学習はいらないのだ、ありのままの下水道施設を見てもらい、臭いをかいでもらうだけで良いではないか。大人になったときに強烈に「臭かったなぁ」と思い出してもらえばいいのだ。こうしてフォロワーを増やしていかなければどうしようもない。
臭い施設だが、自分たちのうんちやおしっこを処理している。下水道施設がないとどうなるのかな、など考える材料を作ってあげるのである。
下水道の絵本や書籍を幼稚園、小学校へ寄贈する事業なども良いかもしれない。
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